先日8月1日(土)に行われた生配信ライブ
「Summer Paradise2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂」
Travis Japan 川島如恵留さんのソロ公演を視聴しました。
わたしはTravis Japanのファンというわけではなく、Jrのファンというわけでもなく
アイドルのことを全体的に好んでいるアイドルオタクというかんじなのですが
Travis Japanの音楽番組でのパフォーマンスや舞台に立つ姿は何度か見たことがあり、そのたびに清しい気持ちで「がんばれ!」と思うようなグループです。
(あと、夢のHollywoodのことが大好きです。)
今回のSummer Paradise2020の生配信は「絶対に観たい!」といった気概ではなく
Travis Japanはソロ公演をやるんだなあ、アイドルのソロコンサートが大好きだから気になるなあ、川島さんと宮近さんはパフォーマンスがかっこいいから見てみたいなあ、というふんわりした気持ちで、そういうようなことをふんわりと呟いたら友だちがちょっと気になるしいっしょに見ないかと誘ってくれたので、いっしょに見ることになりました。
(最終的にはわたし含め3人で視聴したのですが、誘ってくれた友だちもJrのファンというわけではなく、もう1人の友だちは好きなJrの子がいるのですが川島さんの公演には出演していなかったので、一同非常にふんわりした気持ちで臨んでいました。)
結果から言いますと
Travis Japanをよく知らないアイドルオタク3人とも涙をぽろぽろこぼしながら拍手喝采、「如恵留くんはすばらしい」「如恵留くんありがとう」「アイドルは最高」と口々に言い合いながら、すばらしいものを見せていただいたお祝いにお寿司をとってしまうような公演でした。
川島さんの公演にいたく感動したわたしはその後
8月4日に行われた松田さんの公演、
8月7日に行われた吉澤さんの公演を購入して視聴。
もともと視聴する予定だった8月10日の宮近さんの公演も1公演増やし2回視聴。
どれもすばらしく、予定が合えばTravis Japanメンバーすべての公演を観たかったといまでも悔しく思いますし、川島さんの公演をもう一度観たかった、とも3人で言い合っていました(3回公演の最後の回である18時の回を購入して視聴したため)。
Travis Japan、そして川島さんのことをよく知らないアイドルオタクがなぜここまで心を揺さぶられ、動かされたのかと言うと
ひとえに彼のアイドルとしての真摯な姿勢、その愛情深さが伝わるような公演だったからということに尽きると思います。たとえ、それがはじめて見るような人にとってでも。
愛にかたちというものはありませんが、
パフォーマンスを通して、ステージを通して 自身のかたちづくる愛を伝えられるアイドルはうつくしい。そのかたちのわからないものの輪郭をなぞって受けとることのできる瞬間や、また違うかたちのそれが返される瞬間が存在することもうつくしい。
そんな一瞬一瞬が重なるアイドルの現場が、わたしは大好きです。
川島さんのつくりあげた公演は、わたしの「大好きなアイドルのライブ」だったし、それ以上に「大好きなアイドルの現場」が見えるようなものでした。観客がいなかったとしても。
すばらしいものを見せていただいてありがとうございました、という気持ちでいっぱいです。
前述の通りわたしはアイドルオタクです。
数えてみるともう人生の半分近くはアイドルのオタクをしていて、時間の流れのはやさに怖くしなりますし、大切な出会いも一生忘れられない別れもありました。
先日に、この人を死ぬまで推していきたい、と思って応援していたアイドルに裏切られてしまいました(と、いちファンとしては勝手にそう思ってしまうような体験をしました)。
アイドルとして全幅の信頼をおいていたその人に、その人のアイドルとしての生涯を否定されたような気持ちになってしまって、今も悲しい思いでいます。
これは川島さんの公演とは直接関係のないことなのですが、
アイドルのことが大好きで、アイドルのことしか信じられなくて、でももうアイドルのことも心の底から信じられなくなってしまって悲しい、結局どうあっても裏切られてしまうんだなあ、でもやっぱりアイドルを信じたいし、アイドルしか好きじゃないなあ、というようなことを毎日思うなかでこの公演があったことが、わたし個人の気持ちとしてはいちばん大きかったことです。なので書いておきます。
ほんとうにすばらしい公演だったので、もうすこし内容に沿いながら書いていこうと思います。
ジャニーズの曲や歴史にはくわしいわけではないので、ひとつひとつの曲はわからないことも多かったのですが、冒頭の数曲はきっと川島さんが出演されてきた舞台で歌ってきた曲なんだろうなあ、と思っていたら、MCでそのようなことをおっしゃっていました。そう伝わるようなパフォーマンスをできるのがすばらしいなと思います。
花道の先のちいさな島のようなステージで指揮棒を振る姿に、まるでひとつの舞台のようだなあと釘づけにさせられていたら、ポケットから銀いろの紙吹雪が舞ってきらきら光って、そこから魔法のようにバックの子たちがあらわれて。
一瞬で、一気に引き込まれてしまったシーンでした。ミュージカルみたい!ほんとうにワッ!と声をあげてしまった!
きらきらの光が反射するさまが、現場でステージを見上げてハッとする瞬間、閃光を見つけたときのような、そんな衝撃の可視化みたいに思えました。
うまく説明できないので見てほしい!し、わたしももう一度見たいです!大好きな箇所でした。
(ご本人たちはもちろん、ここはカメラワークや照明ひとつひとつがすごくって、すべてが重なりあったうえでの、魔法のようなシーンでした。相当練習をされたんだろうな、リハーサルを重ねられたんだろうなと、外野ながらグッときました)
このあと、さらにワッ!!と声をあげてしまったのが、
「サポーターズ!」が歌われたこと!
君をサポートしたい、ひとりじゃない、忘れないでね と歌うこの歌が、
わたしはわたしの思うアイドルそのものみたいに思っていて、それでいて、こちらからアイドルに伝えたいいちばんの気持ちを歌ってくれている とも思っていて。大好きな大好きな曲です。
いまのこの、誰もが心をすり減らしてしまうようなときに
大好きな劇場に足をはこぶことのできないような、いちばんに応援したいアイドルにも会いに行けないような状況のなかで、この歌をうたおうと選んでくれたこと。
川島さんのその選択に、心からありがとうと言いたい気持ちになりました。
そして川島さんは、手話をまじえながらこの曲を歌ってくれました。
このあとも手話をまじえた振りをいくつも取り入れられていたのですが、この公演で最初にもちいられていたのは、この「サポーターズ!」だったと記憶しています。
こちらの叫びたいような気持ちと、川島さんの強く伝えたいことが重なったように思えて、
アイドルはすばらしいなあ、アイドルのことが大好きだなあ、と胸がいっぱいになりました。
この公演を見ている人はたくさんいるかもしれないけど、広く見ればごく限られた人、主に彼の所属するグループや、彼のファンの方くらいしか見ることのないような配信だったかと思います。
それでも、川島さんはその向こうまで、ずっとずっと先まで届けようとされていたのだと思いました。きっと届けることの「できる」ステージを作られていた。
それでいて、彼の所属するグループや、彼をずっと応援してきた方がいちばんにしあわせになれるようなステージを作られていたのではないのかな、と想像します。そんなことを感じ取らせてくれる光景を見ました。
ああ、やっぱりアイドルのことが好きだなあ。
もうひとつ!
手話をまじえたステージを見て、大好きなアイドルの女の子がこれもまた手話をもちいて楽曲を披露していたことを思い出しました。
わたしはそれまで、手話で楽曲のパフォーマンスをすることは「歌詞のなかの単語や一文字の意味をあらわす型の羅列」のようなものなのだと勝手に思っていました。
でも、それはまったく違ったなと、彼女を指導されたコーディネーターの方の言葉を読んで、また彼女のパフォーマンスを見て思い直したのでした。
手話で歌を表現することは、型の羅列ではなく、その人自身の「翻訳」に近いものと解釈しています。その人自らの歌の解釈があり、それを表現する手段のひとつが手話。
コーディネーターの方は、「心ある彼女の色が、彼女の解釈によって表現されている」と書かれていました。なんて表現なんだろう、とずっと忘れられないもののひとつです。
そしてなにより、「手話ってすごくうつくしい」と、彼女自身が書いていたとおり、そのとおりに彼女のパフォーマンスは、神々しいという表現がふさわしいくらいにきれいで、川島さんの手話も、わたしはすごくすごくうつくしい、と思いました。
わたしは手話を学んではいないので、その「解釈」を説明してもらうことがないかぎり、そこに込められた意味ひとつひとつを知りうることはできないのですが
知ることができなくてもうつくしいな。この人の考える解釈をもっと知っていきたいな。
そういうことを、おなじくらいに思ったような気がします。
「アンダルシアに憧れて」
音楽番組のなかや、友だちに観せてもらったライブ映像のなかでのパフォーマンスを目にしたこともあるし、ジャニーズの人たちそのファンの方々が口々に話しているのは聞くものの
生で見たことはないし、なんとなく実感も沸かない、わたしにとってのウユニ塩湖とか、モンサンミッシェルみたいな、「行ったことのない、いつか行ってみたい(でも行かなそうな)すばらしい観光地」みたいな立ち位置の曲です。
でも川島さんは、リアルな温度や痛みをもって、この曲に憧憬をいだいてきたのだろうな。そう思わされるような、ゾクッとするような鋭さのパフォーマンスに見えました。
大人数でパフォーマンスしている印象が強い曲だったのですが、たったひとりの主役としてその人が踊る光景のほうがしっくりくるなと思いました。すばらしかったです。
川島さんは、ジャニーズとしてステージに立ちながら、「もし自分がソロコンサートをするなら」と、そんなことをたくさんたくさん考えていた人なのではないのかなと、なんだかそんなことを思わされて胸がギュッとなりました(実際のところはわからないのですが)。
なんだかそういう、魂の熱量みたいなものを想像させられるような、そんな表情をして踊る人だなと思いました。
MCでは、バックの子から質問を書いてもらい、それに答えるコーナーがありました。その子たちひとりひとりをよく見ているんだろうなあ、と感じさせるような受け答えや、ていねいな紹介のできる人だと思い、すこしの時間のやりとりを見ただけですがすばらしい先輩だなあと感じました。川島さんにとってや、ファンの方々にとってももちろんですが、うしろで踊っていた子たちにとっても忘れられない思い出になったのではないかな、と勝手に想像してしまいました。なんだか、勝手に想像してしまって、グッときてしまった場面が多かったです。
ソロコンサートというものは、グループから切り離した自分を表現する人が多いのかなと思うし、そういう認識をしていたのですが、川島さんは自身のソロ公演の最後を、メンバー紹介曲、メンバーひとりひとりへのメッセージ、そしてTravis Japanの楽曲で締めくくっていました。
途中何度もこみ上げるものはあったのですが、それでも観られるのはこの一回きりだったのでこらえていて。
でも、ひとりでグループのメンバー紹介曲を歌われる姿を見て涙がどんどんどんどん出てきてしまいました。こんなにたのしい楽曲なのに!
たったひとりでメンバーの紹介曲を歌う人、はじめて見た。
この公演をいっしょに観たわたし含めた3人は、大筋は違えどけっこう長い時間グループアイドルを応援してきた(している)人たちです。
だからこそ、川島さんが自身のソロ公演であえてメンバー紹介曲を歌うことを選んだということに、3人が3人ともやられてしまったのではないかなあ。
アイドルが自身のグループを愛してくれること、大切にし続けてくれることって、当たり前のようでいてまったく当たり前ではなくて、
それをパフォーマンスで、ステージで、自身の言葉で隠さずに伝えてくれた川島さんの姿は、ずっとグループアイドルを好きでいたわたしにとって希望だなあと思いました。
川島さんのようなアイドルが存在してくれることがが希望です。
アイドルが自分自身を好きになれること。好きでいつづけてくれること。
アイドルとして歩んできた道を後悔しないでいてくれること。
わたしというアイドルオタクの、永遠の悲願だな、と思います。
わたしはTravis Japanのファンではないけれど、アイドルが好きな人間として、ほんとうにありがとう、って伝えたい気持ちでいっぱいになりました。
ソロコンなんだからもっと自分自分!でもいいはずなのに、なんて人だろうと
観ているあいだはそんなことも思っていたのですが、
観終わったいまは、Travis Japanであること、Travis Japanを愛していることが、川島さんにとっていちばん表現したい「自分」であったのかな、というふうに感じます。
すこしおかしな言いかたになってしまうけど、
アイドルである前にジャニーズで、ジャニーズである前にTravis Japanなんだと
全編を通してそんな矜持を感じられるような姿が眩しかった。
川島さんが見覚えのある靴を履きはじめたとき、ハッとしたなあ。
夢のHollywood、とってもとっても素敵でした。どうかあなたたちの夢がかないますように。
「だれも取り残さない みんなで一緒にしあわせになっていくのがアイドル」
この公演を見てしばらくしてから、川島さんがそう話されている映像を見ました。
川島さんはきっと視野のとても広いかたで、この「みんな」の視線は、ずっとずっと遠くまで広がっていることかと思います。
でも、もしかしたら川島さんの考えていない部分かもしれない、もしかするととても近い位置にいるような、「アイドルを好きでいることをあきらめきれなかったアイドルオタク」まで、川島さんの作り上げた世界に掬いあげてもらいました。
アイドルを信じさせてくれてありがとう。
いまのこの状況は苦しいけれど、きっと配信でなかったらこの公演を観ることはできませんでした。縁に感謝です。
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