1(ずっとわずかに天使)


前置き

先月の筆さんの生誕の際に、筆さんは自身の生誕祭のハッシュタグを指して「感想や、ぼくの好きなところをつぶやいてほしい」と話していて、そういうところが筆さんのかわいらしいところでたくましいところで、やさしいところだなあと思った(好きだと気兼ねなくつたえられるようにしてくれることを、わたしはとてつもなくやさしいことと思う)。そして日がちはそういうことは言わなかったり、言えなかったりする人なんじゃないかな、と思うから、わたしは日がちの好きなところを勝手に書いてしまおうというそういう主旨の文章です。

(これは前もっての文章だからこういうふうに書いているけれど、もし日がちが好きなところを言って!とお願いをしてくれていたとしたら、それはそれでとてもうれしい)


あと、わたしは文章を書いてネットに載せるときに心がけていることがあって、それはたくさんでなくていいからだれかひとりくらい(それこそわたしみたいにアイドルオタクのひとりごとみたいな愛の露呈の文章を読むのが好きな人が)わたしの好きな人に興味をもって一回見てみたいなと思ってもらえるような文章でありたいということで、今回もそんな気持ちでとつとつと書き連ねる。




スピッツのスピカという曲の、「割れものは手に持って運べばいいでしょう」って詞をわたしは世界でいちばんやさしい詞なんだと思いつづけている。おなじカテゴリの気持ちで、岡野大嗣さんの「倒れないようにケーキを持ち運ぶとき人間はわずかに天使」という短歌をとても好きでいる。いつかライブのなかのMCで事務所の引っ越しの話題になったときに、「(引っ越しの荷物を)ただ持つだけじゃなく大事に抱える人」と評されていて、なんてわたしがいままで見てきたこの人の姿そのものみたいなんだろうと思ったし、大好きなこのふたつを思い出した。具体的にどういう行動をしていたからそう思う、とか、こういう発言をしていたから、とかそういうのがすぐに出てこないくらいにそう感じることは常で、きっとそれがこの人の生き様なんだろうと思う。いつだって人や物やことがらを手のひらに乗せるようにして、こぼさないよう傷がつかないよう丁寧に向き合っているような人と思う。それこそ、倒れないようにケーキを持ち運ぶみたいに。その分、なにかひとつだけに集中してとりこぼさないようにすることで、ほかのなにかをとりこぼしてしまうことや、知らないうちになにかを踏んづけてしまったことを気に病んでしまいがちにわたしには見えるけど、そういうところも含めて好きだし大切!


今年の夏のおわりから秋にかけて、グループのメンバーが欠けた状態でライブをすることが数回あり、欠けたひとりの歌うパートを多く担っている(自分から率先してやります、と言っているという話をほかのメンバーから聞いたとき、胸が詰まった)ステージを見ると、いつも以上に言葉ひとつひとつを丁寧に歌っていたように感じていた。本来自分のパートではないパートでは特に。その姿に、加入当初のステージに立つ姿がダブる。長く続いてきたグループに途中から加入して、40曲近くある楽曲をかみ砕いて覚えてそれまでグループを好きでいた人間を納得させるようなパフォーマンスを見せなければいけなくて、と考えると改めてとんでもないプレッシャーだったと思う。それまでのグループが好きだった立場の気持ち・このグループに入ることを選んでくれた子の味方でいたい気持ち、わたしにはそのどちらもあって、どちらの面からも不安でいっぱいだったけれど、はじめての有観客での対バンで、俯きながら自分のパートではない詞を口ずさむ姿のあまりの切実さに不安は払拭された。あの一瞬でこの子なら大丈夫だ、と思えたときの気持ちをいまだにうまくことばにすることができない。この子なら絶対に大切にしてくれるから大丈夫だと思えた瞬間。

自分ではないだれかが大切にしているものを、それがその人にとってどれだけ大切なのかを想像して慮ることができるのがこの人のやさしさの源泉だと思っているし、もしその中身がわからなかったとしても大切に抱えてくれるような、そういうところをとても眩しく思う。

だいぶ感覚的な話になってしまったけれど、こちらから見たあなたはこんな光りかたをしているんだとすこしでもつたわればいいと思う。今日も大好き!



OS1ゼリー

ぐりという名前です。アイドルオタクの気持ちブログ。

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