(有安杏果さんのはじめてのソロコンサート「ココロノセンリツ vol.0」 DVD・BD発売の際に書いた文章の再掲です。)
記 2017年5月31日
ココロノセンリツ vol.0 発売おめでとうございます。
記憶を上書きしてしまう前に、おぼろげな気持ちを文字にしておきます。
はじめてのソロコンサートを行う杏果ちゃんに対しての気持ちや、たのしかったことなど、自分のための記録です。
杏果ちゃんはかたちになっているものしか見せたくない人という印象です。
ソロコンサートに関しても、しばらくは「まだできない」と言っていたことが印象的でした。
だからついにソロコンサートを開催するって聞いたとき、素直にうれしい!って思いました。杏果ちゃんがやりたいことができることがいちばんうれしい。
2016年に行われたアルバムドームツアー、はたち最後の杏果ちゃんの歌声をどうしても聴きたいという理由で、3月12、13日の京セラドーム公演に行くことを選びました。
そこで杏果ちゃんがソロコンサートで自分の作詞、作曲で作った歌をうたうと聞いて、あほみたいに泣いてしまった。
このツアーに行く前の2月、わたしは超特急のボーカルふたりだけによるライブ・うたうたいに運良く参加することができて、そこでコーイチくんがはじめて自分が作詞作曲した歌を披露してくれたんですね。ほんとうにはじめて。タカシくんとふたりで。
以前までのわたしだったら、フーン、というか、自分で作詞作曲して歌うことってふつうじゃないの?と思っていたと思うんですけど、好きでいる人が自分でつむいだ言葉に自分でメロディをつけてそれを歌うことの威力に気づいてしまった。
そういうことすべてフラッシュバックしてさらに泣きました。
紫色の照明の中で歌うふたりの姿。帰りのエレベーターの中、一生忘れないって泣いていたコーイチくん推しの女の子の姿。
ここからソロコンサートの日まで、長かったような気もするし、短かったような気もします。
ラジオでソロの曲ほぼすべてもう聴けちゃうなんて!ってひっくり返りました。
実際はじめて『feel a heartbeat』を聴いてしまったとき、貧血起こしてソファーにうずくまりながらラジオ聴いてたの思い返すとウケます。“大事な日”って表現する杏果ちゃんのことが好きだなあって思った。
このときどこかの曲紹介で「就活をがんばっているみんなにも向けて」って言ってくれたのかな、うろ覚えなんですけど、就活でしんどいしんどいなっていた時期だったのでとってもうれしかったです!今思うと杏果ちゃんのまわりにも大変そうなお友達がたくさんいたんだろうな。
杏果ちゃんと音楽の趣味ぜんぜん合わなくて笑っちゃったけど、好きな女の子の好きな音楽をこっそり知ることができちゃって、どきどきした夜でした。
グッズ紹介のときも杏果ちゃんは終始わくわくした表情で、こっちまでうれしくなってしまったこと思い出します。
合わせるとハートのかたちになるペンダント、片方はわたしたちが持つかたち、もう片割れは世界中でただひとつ杏果ちゃんだけが持つかたちなの、杏果ちゃんは天才だなあ!って思ったし、不肖オタク、しあわせすぎて涙。
パンフレットを書籍としてソロコンサート前に一般流通させるのもすごいアイデアでびっくりしちゃいました。
夢いっぱい抱える杏果ちゃんだけでなく、生乾きの傷そのものみたいなひりひりする杏果ちゃんの姿もすべて杏果ちゃんの文字で杏果ちゃんの毎日として記録されていて、情緒がメチャクチャになってどうしても一息で読むことはできませんでした。このときもあほみたいに泣きながらちょっとずつ読みました。
ふだんパフォーマンスで感情すべて表現してしまうような人、人の感情を呼び起こしてしまう人がそれを文字にしてしまうことっておそろしくてすごいことだなあ。Feel a heartbeatのハートは、触れると痛いくらいの熱い血潮が流れる生々しい心臓なのだと感じます。
この本に「コンサートが終わるまで絶対にあけないでね」って手紙がついているの、ものすごい仕掛けじゃないですか?
パンフレットの表紙の黒いワンピースを着た杏果ちゃんがすてきで、ZOZOTOWNで同じようなかたちの黒いワンピースを購入したら生地が分厚すぎてキレました。夏なのに!意地で着ました……。
*
ついにやってきた大事な日、ちょっとじめじめした真夏日だったような。
この日までにも個人的にしんどいしんどい案件があり、友達に杏果ちゃんのコンサートまでにすっきりさせよう、がんばろう、って励まされて泣きながらなんとかした記憶があります。結局解決はしなかったんですが、一区切りはつけてこの日を迎えました。
絶対にペンダントをつけて一日を過ごしたくてわくわくして物販に並んだらペンダントが売り切れてしまって、このときばかりは愕然としました。一瞬帰ろうかと思いましたし外でペンダントつけてるオタクの首刈り取ってペンダントにしてやろうかってくらい荒れました(野蛮すぎん?)。
呆然としながら近くで行われるMAGiC BOYZさんのリリースイベントへ向かいます。
このリリイベ会場、ショッピングモール内だっていうのにちょっとしたライブハウスみたいになっていて贅沢で感動しました。
このときは名曲『Do The D-D-T!!』のリリースイベントで、はじめてのマジボさんということもあり、こんなに楽しくていいのか!ってくらい楽しかったです!ホイッスルを吹きながら駆け抜けるミロくんとジョーくんが玉のようにかわいくて、思わずハイタッチしてしまったし、二部も参加してしまった。Twitterでフォローさせていただいているかたとご一緒できたこともあり、最高にハッピーな昼下がりでした。ありがとうMAGiC BOYZさん!!
駅の中は蒸し暑く、外に出れば日差しがジリジリと肌を焼き、この時点で化粧ぼろぼろだったのに、いざ横浜アリーナに入って自分の座席に向かうと手紙が置いてあって、見渡すかぎりすべての席に手紙が置かれていて、それが杏果ちゃんのお手紙と気づいたとき、開演前だというのにぼろぼろ泣きました。必死にした化粧の意味ゼロでした。
もったいなくて読めない、って思っていたけど杏果ちゃんのくれるものすべて受け取りたくて意を決して開いたらそれは12歳の杏果ちゃんから20歳の杏果ちゃんに向けたお手紙で、またぼろぼろ涙が出てきて、エンドレス涙ループでほんとうに困りました。冗談抜きで開演前から終演まで涙が止まることがなくて、人間ってこんなに涙が出るんだって新鮮に驚いたし、となりのお兄さんには申し訳なかったです。わたしがお兄さんの立場だとして、となりがわたしみたいな汚い爆泣きオタクだったら終わったあとTwitterに悪口書きまくってる。
とうとうはじまってしまうコンサート。スクリーンに映し出される手紙を見て、このコンサートは12歳の杏果ちゃんへの返事なんだって気づく。
幕の向こうに見えるシルエット、歌声、ギターをストロークするシルエット、すこし上ずっていて、でも力強い大好きな歌声、幕が下りて見えた杏果ちゃんは泣いてなんかなくて、まぶしいくらいに笑顔で、その姿にまた泣けてしまいました。「大事な日」にいる自分に泣けたし、ウオウウオウイエイイエイ叫べてうれしかったし、黒いワンピースを着てきてほんとうによかった。
「会いたかった」って言う杏果ちゃんの声、いままで聞いたことがないような声で、一気に顔がほてってしまいました。わたしも今日この日の杏果ちゃんにずっと会いたかった!!
自らのソロ曲を数曲歌ったあと、杏果ちゃんの人生をなぞるような曲たちが歌われていきます。MVに出演した曲、バックダンサーとして踊った曲、グループとして歌った曲、オーディションで歌った曲、そしてももいろクローバーとしての曲。
わたしは杏果ちゃんのこれまでの軌跡を情報としてしか知ることはできていなくて、それでも杏果ちゃんの人生を追体験できたような、いっしょに進んでいっていいんだって許しを得たような気持ちになって、それがすごくうれしかった!
ジラーチの映画ではじめて「映画を観て感動して涙が出る」って体験をしたこともあって、『小さきもの』、“運命感じていいかな”になった。七夕も近かったし!
『心の旋律』では、見覚えのある色のライトが杏果ちゃんを照らします。
“あの子にはかなわない、あの夢もかなわない”、って歌う杏果ちゃんに、「ひと皮剥いた」って話す杏果ちゃんの姿を見た。
もうここはこのコンサートの中でもとりわけ言葉にできない箇所で、みてください!としか言えないけれど、ももいろクローバーZさん、杏果ちゃんを応援してきてよかったって、何百回目かわからないけどそう思いました。
『愛されたくて』では杏果ちゃんかわいい!の感情以外死にました。
花道を駆け踊りスカートを翻す杏果ちゃんの愛らしさ!“君の前ではちょっとムチャしちゃうんだなー”の伸ばし棒が「~」じゃなくて「―」なの、わかる、すごくわかるって思いました。
『To Be With You』、杏果ちゃんといっしょに歌えたこと、ハーモニーを奏でられたことがうれしくて、一生の宝ものになりました。
客席ひとりひとりも演者にしてくれるの、気い遣いの杏果ちゃんらしいなって思います。大好き!
ここ、真ん中のステージで楽器隊の方々に囲まれて立つ杏果ちゃんがかっこよかったなあ。守護されてるみたいで!
爆弾こわいも教育も裸もペダルもトリニティもゴリパンも、ここのブロックは杏果ちゃんがとにかく楽しそうでしあわせだった。ずっと楽しくやりたいことやっててほしいなあって思いながら聴いてました。
ゴリパンのあと、みんなここがいちばん盛り上がってたね、って拗ねる杏果ちゃん、ラブだった。
グッズのアロマスプレーをタオルに振りかけて回してほしかった杏果ちゃん、客席のオタクたちの大半がグッズのアロマスプレーを買えていないと気づいた杏果ちゃん、そんな杏果ちゃんが取った行動は、「自分がアロマスプレーを振りかけに行く」でした。
客席のちかくを通れる通路をできるかぎり通り、シュッ!シュッ!とかわいく口にしながら、ありがとう、ありがとうって何度もお礼を言いながらスプレーを振りかける姿に、『裸』の“スマートに生きたくて”って歌詞を思い出して、スマートにいかない杏果ちゃん、やさしい杏果ちゃん、ひたむきな杏果ちゃん、そういうとこが好き!って叫びたくなるくらい好きしかなくて、さんざん泣いてきましたがどこよりもここで一番笑いながら泣きました。そういうとこが好き!大好き!
杏果ちゃんの、スプレーを持っている人は持っていない人にかけてあげてね、の言葉どおりまわりは杏果ちゃんのかおりでいっぱいになって、愛だなあって思いました。
最後の『Drive Drive』、回されるタオルの風のおかげか、かおりのおかげなのかはわかりませんが、不思議なことにこのとき天井も壁もなにもないように感じられて、空の下で杏果ちゃんの歌を聴いているような感覚がすごく気持ちよかったです!
“まだまだもっと生きていよう”、ほんとうにそうだと思った。杏果ちゃんの歌を聴いて、杏果ちゃんの姿を見て、これからずっと、死ぬまで生きていけるって思った。
アンコールでせり上がってくるドラム杏果ちゃんかっこよすぎませんでしたか?すき!
『ハムスター』で“でも見失うな 足元の幸せ”って、しゃがみこんで客席をゆびさす杏果ちゃんを見て、あ、神さまだ、って思って、この日何度めかわからないけどまた涙が止まらなくなってしまった。
アイドルは神さまだって思うし、ももクロちゃんはとりわけそういう存在だけれど、杏果ちゃんだけはずっと「杏果ちゃん」だった。もちろん人として尊敬しているし、神さまみたいに思ってるし、やっぱり杏果ちゃんは杏果ちゃんで、でもこの瞬間は杏果ちゃんが神さまになった、わたしにとって奇跡みたいな瞬間でした。いつだってわたしたちと目線を合わせてくれる、ちいさくて強い神さま。
この日まで『ありがとうのプレゼント』が生で聴けなかったこと、ぜんぶこの日のためなんだと思いました。
ステージに立つ杏果ちゃんの気持ち、ステージの杏果ちゃんを思うわたしたちの気持ち、どちらともとれる詞が大好きです。“いつまでもいつまでもここにいたいな 夢を見せてあげたい”、これもほんとうにそうだと思った。伝えきれることのない杏果ちゃんへのありがとうの気持ちが、この歌に乗せて杏果ちゃんへ伝わればいいなあ。
パンフレットを読んだとき、正直、杏果ちゃんはももクロよりもソロでの活動を重視してしまうのではないかってすごく不安でした。わたしは杏果ちゃんが好きだけど、それと同じくらい、それ以上にももクロちゃんが大好きで、ももクロちゃんを選ばない杏果ちゃんがいる未来があるとするならばわたしはどうすればいいんだろうとずっと考えていました。
今思うとあほらしすぎてめまいがします!杏果ちゃんがメンバーひとりひとりの名前を呼び感謝の気持ちを伝えたときのあの声色、あれだけで、ああ大丈夫だって確信しました。あの瞬間には愛しかありませんでした。
今日この日のことを日記に書いて、いつか見せあいっこしようねって言う杏果ちゃんのことが大好きでした。大好きです。
杏果ちゃんのために、杏果ちゃんの人生をぜんぶ目撃するために、絶対に杏果ちゃんより長生きしなきゃ!健康で生き続けなきゃ!ってここで誓いをたてました。
“握ったマイクもう離さない”って歌う杏果ちゃんが好きです。歌い続けることだけではなく、届け続ける覚悟、わたしたちの前に立ち続けてくれる覚悟!杏果ちゃんのすべてを見逃すことがないようにちゃんと生きていきたい。
今でもきのうのことのようで、それでいて夢みたいな、不思議な感覚です。それがきちんと映像で見れてしまうって、どうなっちゃうんだろう?
は~、それにしても、杏果ちゃんを応援させていただけていて、杏果ちゃんが好きでいられて、世界一しあわせだなあ。今日も今日とて、光れ光れきみのいる場所!
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