アイドルにたいしてのあらゆる感想、「光」って言ってしまいがちすぎる。
ステージに立つアイドルがきらきらでまぶしいって感じるときも光だ~って思うし、その人に救われるような気持ちになるときも光だ~って思うし、一瞬の表情のうつりかわりとか目線とか、ターンしたときの衣装や髪一本一本の軌道とか汗が滴りおちる瞬間とか、それを目撃してしまったときも光だ~って思う。ふれがたいような神聖さを感じてしまうときも光だって思うし、圧倒されてのみこまれてしまいそうでおそろしくなってしまうときも光だと思うときがある。
だからライブが終わったあとの感想とかってほんとうだったらいや~今日も光だったな~!で事たりてしまうんだけど(それもそれでキモいが)、わたしは自分の感じる「光だ~」がひとつひとつ違うってわかっているから、このときこのような光に見えたんだよ、このように光って見えたからたまらない気持ちになってしまったんだよとわかってもらいたくて長々とした文章を書いているのかもしれない。
種類として、救われるような気持ちになるとき、泣いてしまいたくなるような、ずーっと上空にあるものを見上げるような気持ちになっているときは、夜明けの光というのかな、むこうのほうの空が白んでうすあかるくなってくる光景とか、曇り空に晴れ間がさしこむときとか、木漏れ日だったり、浅瀬の水面が光を反射してきらきらしているようすとか、そういうのを連想している気がする。こちらのほうがやわらかな光のイメージで、目にしている対象の人は横顔だったり、目をつむっていたりする気がする。
で、ウオ~となるというか、ハッとするような瞬間は、ステージの照明をそのまま覗き込んでいるような、そういう気持ちな気がする。いちばん近いものを考えてみたら、燃えてるんじゃないかってくらいの夕焼けを見たときのゾッとするかんじや、はるか遠くの光が届く瞬間とか、そういう鋭さとか鮮烈さなのかな。わたしはステージの上に立つアイドルが逆光で顔の見えない瞬間が、わたしの思うアイドルだなあと思えてとても好きなんだけどそれはこっちな気がする。
でも連想するものが逆?だったりも全然あるし、痛いくらいまぶしくて鮮烈な瞬間に救われるような気持ちになるときもあるし、どんな「光だ~」のときも、細かにカットされたダイヤモンドをくるくる回しているときみたいな、そういう一瞬の反射のくりかえしを見てもうおなじ光景は二度と見れないんだろうなあ、って思うみたいな、そんな感覚がある。簡単にはくくれない光景なんだなあ。
光のある光景そのものをもともとこんなふうにたまらなくうつくしく思っていたのか、それともアイドルを好きになったからそう思うのかってなんかもうよく分かんなくなってきたけど、アイドルと光が切り離せないものであることがうれしいなと思ったりする。ステージの上で光に照らされるアイドルが世界でいちばんきれいだ。
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