超特急のファンクラブツアー「Toooooo8」2日目の公演を見て感じたことの文章です。
(6月10日発売の新曲『Stand up』ファンクラブ限定盤にこのツアーの映像がついてくるということで、自分の記憶を上書きする前にのこしておきたいと思い、この文章を書いています。)
▼「Toooooo8」のこと
このファンクラブツアー 「Toooooo8」は、1月のおわりから2月のおわりにかけて全国6会場で公演が行われました。
以前からライブの総合演出に関わってきたメンバー・ユーキくんがステージや照明、セットリストも含めすべてを手がけ、ライブパフォーマンスを主とした公演になることが事前に発表されています。
締めくくりとなるZepp Tokyoでの東京公演は、2月21日金曜、2月22日土曜、そして2月23日日曜と3日間に渡って行われ、わたしはチケットトレードサービスにて運よくチケットを取ることができたので、2日目にあたる2月22日の公演に行くことができました。
そして、東京公演がはじまる前日の2月20日には、2019年6月から休養に入っていたメンバー・ユースケくんの脱退が発表されました。
突然のことでしたが、このファンクラブツアーが6人体制最後のライブということになったのです。
(くわしくはナタリーさんのすばらしいライブレポートを読んでください!)
▼自分と超特急のこと
(ここは読み飛ばしても大丈夫です!書いたほうが自分的にしっくりきたので書きました)
超特急を知り好きになりはじめたのは2015年のはじめごろでした。
当時ふたりいたボーカル(今は脱退しているコーイチくんと、今はひとりでボーカルを担うタカシくん)のどちらかが好きになるだろうなと踏みはじめての現場、ラゾーナ川崎でのフリーイベントへ。
リハーサルのおわりに「ありがとうございます」とお辞儀をしながらスタッフさんにマイクを手渡すタカシくんの姿を見て、ああわたしはタカシくんだ、と心は決まりました。
それからはボーカルふたりのメンバーカラーである白と黒のペンライトを持ってライブに参戦するようになっていきます。
2016年に行われたライブツアー「Synchronism」終了後からは、おおきなライブには参加していたものの私生活の忙しかったことなどありゆるやかに離れていきました。また、2018年はじめにはコーイチくんの脱退もあり、これから超特急のライブを観にいくことはきっともうないと思っていました。
それでもまた超特急のライブに足をはこぶようになったのは、他のアイドルの現場で仲良くなった友だちが超特急に興味をもってくれて、2018年冬の「GOLDEN EPOCH」さいたまスーパーアリーナ公演に誘ってくれたから。
そして、そこで6人が、とくにタカシくんが安心させてくれるような、すばらしいパフォーマンスを見せてくれたからと思います。
その後もがっつりと行きはしなかったものの、情報はチェックし節目のライブには足をはこび、2019年のタカシくん単独ソロライブ「うたうたい」のためにファンクラブにも入りなおしました。また、2019年のクリスマス公演・大阪城ホールでの「Revolucion viva」がたいへんすばらしく、大好きで大好きでたまらないライブで、タカシくんの歌う姿を見てぼろぼろ涙が出てきて、これからまた、もっときちんと超特急を好きになれるし、これから先も好きでいたいなあという気持ちにさせられる公演だったのです。
(このライブを見てどうしてもこのファンクラブツアーに行きたくてたまらなくなり、急いでチケットトレードを探しました)
こうやって振り返ると熱をいれて応援していた時期はみじかいけれど、
はじめて友だちといっしょに泊まりがけで遠征に行ったのも、自分からおなじツアーに何公演も行こうとしたのも超特急がはじめてで。
これから先の人生も尊敬しつづけるであろう推しに出会ったのも超特急でした。
濃密で大切で、しあわせな時間を過ごさせてもらっていたなと思います。
▼このライブを見て感じたこと
ツアーに入れたのはこの日だけで、それもZepp Tokyoのいちばんうしろのあたりから見ていました。
なので、目にできていない・覚えていられてないことばかりかもしれませんが
それでも、ユースケくんを大切に思って作られたライブなんだろうなあということはひしひしと感じ取ることができました。
6人のこれまでのライブシーンを使用したオープニングムービー、電車扉を模した6つの扉(ここから登場するの、超よかった!)も、
ダンサー全員も歌う『Booster』が序盤に位置していて、メンバー紹介曲みたいだったのも(7人時代の自己紹介を兼ねた楽曲『Superstar』をなんだか思い出しました)、
アンコールがユースケくんセンターではじまる『Love again』から、ユースケくんが作詞作曲した『超特急です!!!!!!!!』で締めくくられていたことも。
きっとこのステージは、6人で立つのがいちばん似合ったのではないかな、そんなことを思ってしまうようなライブでした。
(globeさんのカバーである『Love again』、
この曲は「誰の誕生日まだ覚えてる」という歌詞からはじまるのですが、
2015年クリスマスの代々木公演のアンコールでこの曲が歌われたとき、12月24日その日に生まれたユースケくんがこの歌詞を踊る姿に震えたものでした。なので、これはユースケくんの曲だ、という認識が強くあります)
こういった感じかたすべて、ユースケくんの休養や脱退があったから感じることだったのでしょうか。
もちろんそういう面もあるとは思いますが、それ以上に、演者みんな、とくに制作を担ったユーキくんの、ユースケくんを大事に思う気持ちが伝わるライブだったように思います。
その気持ちにこちら側の気持ちも呼びおこされていたのではないかな。
そして、こうやって感じたことばかりを書いていると伝わりにくくなってしまうかもしれませんが
純粋にライブとしてライブがたのしかった!!
そんなライブでした。
ユーキくんが「演出をやりたい」と思ってくれた縁に、心から感謝したいです。
▼ミュージカル(風)コーナーのこと
客演ダンサー含めた曲パフォーマンスから続くストーリー仕立てのダンスメドレーでは、
サラリーマン風のジャケット姿で登場したリョウガくん。
満員電車から押し出され転んでしまった彼にハンカチが差し出され…というシーンからストーリーが展開していきます。
女性から手渡されたハンカチはリョウガくん扮する主人公のもとへ、
それから紆余曲折ありながらハンカチは持ち主の女性のもとへ戻っていきます。
わたしはこれおそらくすこし勘違いしていて、
だれかに助けられたリョウガくんが、それからまた別のだれかを助けることになるような
そういうお話のように見えていました。
べつのアイドルの話になってしまいますが、
ももいろクローバーZの百田夏菜子さんが2014年のクリスマスライブで
「わたしたちの手の届かないところの人は、わたしたちの代わりにみんなが笑顔にしてあげてください」
と、伝えてくれたことがありました。
アイドルに救われただれかが、またほかのだれかを救っていく。
このハンカチのお話も、そんなお話なんじゃないかなと思ったんですね。
もしかしたら全然ちがう意図をもって作られているのかもしれないけど、そうやって想像のできる余地を残してくれるようなステージが大好きだなあと思います。
そして、わたしはこういう構造を愛しているし、信じているし、
現に7人からいただいたものがたくさんあるなあと、噛みしめるような時間でした。
▼(Billion Beats)〜refrain〜Synchoronismのこと
転換のための幕間映像では、グループのこれまでの軌跡が映しだされ、
映像のうしろでは、限りある一生をともに生きていきたい願いを歌う『Billion Beats』が流れていました。
そしてそのあとのパフォーマンスでは、別れていく人へのいとしさと後悔を歌う『refrain』と、どんなに離れていてもどこかでつながっている と歌う『Synchoronism』が披露されます。
ユーキくんは、なにを考えながらこの3曲を選んだのかな。
そんなことを考えてしまうくらい気持ちが溢れて止まらなくなったブロックでした。
「君の泣き顔を見て 悲しくなる誰かは
君が笑顔取り戻したら 同じように笑う」
『Synchoronism』の2番はこの歌詞ではじまります。
このグループを応援してきた人はみんな、ここでユースケくんを思い浮かべてしまうのではないかな。
「みんな」というのは、範囲が広くて乱暴な言いかたになってしまいますが、
でも、そんなことを思ってしまうくらいには、たくさんの人がユースケくんのことを大好きで、それでいて、よく笑うユースケくんのことが、よく泣いてしまうユースケくんのことが、やさしいユースケくんのことが、一生懸命なユースケくんのことが心配だったんじゃないかな、と思います。
わたしはそうでした。
これからもきっと、ここでは真っ先にユースケくんのことを思い浮かべてしまうんだと思います。
ユースケくんがステージの真ん中で泣き出しそうな顔で踊っていたことも。
(そしてこの曲は、わたしにとってユースケくんの曲であり、コーイチくんの曲でもありました。この曲をテーマとしたツアーで、この曲の最後の高音部分で苦しんでいたコーイチくんの姿をすごく覚えているなあと思い返します。この曲の冒頭で、ふたりが手を合わせて踊ることがほんとうに大好きでした)
「同じ夢を見よう 夢の中で会おう」
わたしの思う「アイドル」そのものみたいな詞です。
この詞をずっと、わたしの目に映るアイドルたちに重ねていたけど、
もう見えなくなってしまう・見えなくなってしまった子たちにも重ねられるんだと気づきました。そしてそれはこちら側からだけではなく、きっとあちら側からも。
大好きな詞です。
曲のなかで、タクヤくんがほんとうにとなりにいるようにユースケくんを見たこと。
MCに入る前に、みんな目もと拭こうかと言ってくれたカイくんのやさしい声。
そのあとに、いつもみたいな笑いにもっていってくれたリョウガくん。
そういうすべてを思い出すたびに、心臓がギュッとなります。
▼5人のあいさつのこと
5人ともすごくすごくていねいに、気持ちをことばで伝えてくれました。
きちんとは覚えてないので、簡潔に書きます。
前向きであろうと能動的でいてくれるカイくんがいるからこそ、超特急は強いんだなといつも思えます。
泣き出しそうに見えたタクヤくんが「みなさんに会えてよかったです」と、ありがと
うございましたと、簡潔にふたことで終わらせたこと、タクヤくんらしいなと思いました。
リョウガくんが「7人の時代も、6人の時代も」と言ってくれて、いろんなものがほどけた気がしたなあ。
「負けたくない」「諦めたくない」「みなさんがすべて」と大きな声で言い切るタカシくんの姿を見て、すこしだけ苦しくなってしまいました。
タカシくんがどうか報われますように。
「超特急はリアル人生、リアル人生だから!」と、泣き笑いで言っていたユーキくん。
きれいでいること、美しく見せ続けることがエンターテイメントだったりもすると思うけど、という旨の言葉のつぎに、「リアル人生」が続いたんじゃなかったかな、と思います。
そして、「もう後悔したくないのよ」とも言っていたユーキくん。ユーキくん。
ユーキくんはきっと、ご自身では「言葉で伝える」ことを不得手と感じているかと思います。
言語ではない部分・構成演出を作り上げることで、自身の踊りで、ステージに立つ自分すべてで伝えようとしているのかなと思います(し、それ故の凄みのようなものも、いつもひしひしと感じます)。
でも、ユーキくんの言葉はだれよりもとくべつなんだと、ダイレクトに心臓にながしこまれるような、そんな伝わりかたをしてしまえるようなすごいものなんだと、この日痛いくらいに再確認しました。
リアル人生。リアル人生。リアル人生。
▼fanfareのこと
「ユースケのためにもだけど、おれたちのためにもファンファーレを鳴らしてください」
ユーキくんの言葉が重なりはじまった本編最後の曲は『fanfare』でした。
華やかなファンファーレのように8号車のみんなを応援できるライブにしたい。
超特急のライブを見た後、日常に戻っても輝かしい日々をすごせるように、
辛いことも頑張っていこう。という想いが詰まっています。
この曲が表題曲となった2015年のツアー「fanfare to you」は、このようなテーマが掲げられていました。
もうほんとうにこのまま、このとおりと思います。
ステージから送られる思いも、こちらから返したい思いも、
根っこのところはおなじような気持ちを伝えあっているのではないかなと思います。
この曲で回りはじめるミラーボール、はなやかなピンクの衣装で踊る5人。
おちサビで光の粒がフロアをいっぱいに満たした光景は、すこし早いけど桜吹雪を思わせるようで、
祝福だ!と思いました。
みんなのこれからの未来がこんなふうでありますように、と願わずにはいられないような光景でした。
すごくすごくきれいだった。
大好きでわすれたくないライブでした。
ありがとう!!
みんなどうかいつまでも元気で。
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