タイトルはただ単に「好きだから」ということなのですが、好きの内訳を書いていこうと思います。
骨の髄からアイドルとして存在してる人だ、と思うときもあれば、そのあまりの情の厚さを見ていると、アイドルは向いていないのではないかと思うときもあります。アイドルだけではなく、たくさんのことを抱えている人です。プロデューサーとしてグループの運営を担う役割、振り付けや詞をつくりだすクリエイターとしての役割、歌や振り付け、それ以外の部分も教えていく指導者としての役割と、こちら側に見えている分だけでもかなりの負担を担っていると感じますし、なにかをだれかに任せてもいいのではないか、と思うときもあります。それでも、きっとミキさんはなにも手放さないのだろうなあとも思います。
たくさんの相反するものを内包していて、だからこそこんなにもチャーミングなんだと思わせるような人だなと思います。
ミキさんがアイドルをしていく・アイドルグループを運営していくなかのポリシーのひとつとして、「ファンのだれかひとりを特別あつかいしない、不平等にしない」というものがあるように思います。実際、個人からのプレゼントをSNSに載せない、ライブ中も、いわゆる個レスという文化をとりいれることのないライブを心がけているなど、かなり気を遣っているのではないかなといち観客としては感じています。いち観客として、とても助けられている部分だなあとも思います。
同時に、わたしは「きっとこれはだれかに宛てているんだろうな」と思えるような、ミキさんの笑顔やことばだったり、詞がとても好きだなあと思います。
yesterday the once moreという歌をとても愛しています。
「誰一人消えないで」「もし会えなくなったとしても昨日と同じようにどこかで笑っていて」と書いたミキさんのなかには、漠然とした「誰か」ではなく、どうしてもいなくならないでほしいだれか、どこにいても笑ってほしいだれか、がひとりひとり顔の思い浮かぶ状態でいるのだろうなあ、と勝手に思います。「遠くに行ってしまいそうで怖い」と伝えただれかがミキさんのなかにたしかにいるんだろうということも。「運命」も「永遠」も、「明日」も、とてもおおきな概念を示すようなことばだけど、ミキさんのなかにはそれを示す光景が頭のなかにはっきりとあるんじゃないかな。
詞の解釈やそれに乗せる気持ちは受けとり手ひとりひとりにあって、それはとても自由なものだし、ミキさんも「それはこれだ」と示すことは決してしないし、それでも、作り手のミキさんのなかに確固たる景色や記憶があるんだろうなと思えるところが、なにひとつ消すことのできないミキさんがとても好きだなと思います。そんなミキさんが作る、歌うからこそ、これはほんとうなんだと思えるような血の通った温度を感じるのだろうなと思います。
わたしは、アイドルって数えきれないほどの人に愛されるような存在で、顔も名前もしらないようなだれかにこそ希望をあたえられるような存在であってほしいし、そうだと信じているけど、yesterday the once moreで歌われる「青」が「綺麗なあの青」であること、「ねえいつかこの道を二人一緒に歩こうか」ってアイドルに歌われることを愛しています。矛盾しているようにも思えるけど、どちらも独立したほんとうのことなんだ、と思います。
ミキさん自身がその内包する矛盾(のようなもの)にいちばん苦しめられているのではないか、と勝手に心配になってしまう日もあるし、ほんとうにできるだけ苦しい思いのすることのないような道をえらんでほしい、というのも本音ですが、どこまでも愛情深いミキさんこそがミキさんだなと思います。
ステージに立つミキさんをはじめて見たとき、なんていつくしみぶかい目で客席を見やる人なんだろうか、この人のファンになれる人はきっとしあわせだろうなあということを思いました。ファンになった今も、まだファンではなかった自分とおなじ気持ちでそう思うことがたくさんあります。わたしもアイドルオタクになってしばらく経つので、ここのパフォーマンスが、演出が、運営体制が、とか小うるさいことを考えることも増えたのですが、ステージで笑うミキさんを見ているとミキさんがうれしいならもうそれで全部いいよ、と思います。ミキさんの伝えてくれること、アウトプットしてくれるものにたくさん助けられてきているけど、ミキさんが伝えないことを選んだこと、表に出ていないことや表に出さないことを選択したものこそにいちばん救われているのではないかな、と思うときがあります。ミキさんのことを見ていると、たくさんのことを考えます。
あとは、シンプルにずっと歌がじょうずだし、身長のタッパがあるとパフォーマンス的に見栄えがよくてかっこいいなとすごく思うし、なによりミキさんはいつでもかわいいです。「全部込み」で好きだなと思えるところがミキさんの好きなところです!
こんなかんじでどうでしょうか?
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