サシトークは昨年から続いてきた企画で、はじめは個人対ライターの南波さん、次にミキさん・筆さんとぺいさん・日がちのメンバー対メンバーのトーク、すこし期間を空けてミキさん・ぺいさんと筆さん・日がちの組み合わせ、そして今年に入って最後の組み合わせであるぺいさん・筆さん、ミキさん・日がちのサシトークが実施されました。全員こんなにパーソナルなことを長時間話す企画、特にメンバー以外と話す企画は前の体制では行われなかったわけで、かなり貴重な機会だったなと振り返って感じます。同時に、この企画のはじまりもウイルスの蔓延によるイベントの多数中止が余儀なくされたからだと記憶していて、こういう環境下でなかったらありえなかった企画なんだろうな、とかも考えたりもします。
最後の組み合わせがミキさんと日がちであったことは、この体制を見てきていると自然なことだったと思えるというか、はじめのほうは特に、日がちがミキさんに怯えていたように見えたし、それよりもっとミキさんが日がちに怯えていたようにも見えていたので、昨年むりやりふたりで話すのではなく今このタイミングだったからいい回になったのではないかなあ~。わたしは好きな回をみっつ選ぶとしたら、南波さんと筆さん、筆さんと日がち、ミキさんと日がちの回が好きでした。
「ふたり」という関係性に惹かれつづけてきた人生で、でも二丁目の魁カミングアウトはグッとくるふたりはいなかったなとも思っていて(これはおそらくいろいろな理由があって、四人という関係性がとても強かったのもあるし、接触のある界隈が接触のない界隈より格段にコンビ推しが少なく感じるのって、たぶん自分と推しメンというふたりの関係性が発生しやすくなるからだよな~とか考えてて、わたしも例によってだと思うし、ここらへんも一回詳しく書きたいな~)、でも今回で世界のミキ紅ナンバーワンかも・・・になりました。わたしのなかで「ふたり」の関係性のなにが肝かと言うと「変化と影響」と考えていて、そこがいちばんグッとくるようなものだったのがこのふたりだったのかな~と思っています。
ここからは雑感です。
・通信簿みたいだった
いちばんミキさんのプロデューサー色が強かった回だったように感じます(だから好きだったのかもしれない、基本的にわたしはプロデューサーミキティー本物のファンなので・・・)。とくに冒頭ミキさんが全然日がちと目を合わそうとしてなかったのとか、日がちがずっと緊張してから回っちゃってたのとか、途中からミキさんの若干ガチめなダメだしはじまってたのとか、このヒリヒリしたかんじ、たまらんな・・・と思いました。
・冒頭
はじめからこのふたりの関係性への納得が非常に深かったため、ミキさんのお話ししていたことをふんわり抜粋します。
「この一年どうでしたか?って聞いたら紅はやー思った以上に楽しかったですって言うのはわかってたの」
「でもわたしはなんか今日はそこの部分、なにがたのしかったのかとかどういうときがたのしいかとかそういう深いとこを聞きたいなって」
「で、たのしいって言ってもいろんな苦労とかがあるわけじゃない、で紅ってなかなかそれを口にしなかったり顔に出さないから」
「自分なりに頑張ったこととか、こういうことがちょっと大変で自分を変えてったとかそういうのがあると思うの、そういう中身だよね、根の部分というか、本音じゃないけどそういった部分を掘っていきたいなーっていう」
「なんか聞いてもたのしいでーすとかねむいですおなかすきましたとかそういうワードは出てくるの、じゃあその中身をひらいってたらいろんなことってあるじゃない、そういうとこを掘ってったら新しい紅が見れるんじゃないかなって」
たとえばお話しの途中であった、日がちはずっと曲を詞ではなく音楽で聴いてきた人で、はじめは音にことばをはめるのに精いっぱいで歌ってたのに、昨年2月ある日突然ホモサピエンスをおうちで聴いて泣いちゃった、知らなかった感情を知った、という流れで、この場合ミキさんはたぶんじゃあなぜここにきてその感情が芽生えたのか?そのきっかけはなにか?とかそういうことを聞きたかったんじゃないかな、と思いますが、そういう核心部を自分からは(意図的か無意識かはわかりませんが)触れようとしない日がちはめちゃくちゃ日がちだな~と思いました。
・「あなたの明るさって意味があるから」
このサシトークのすべては冒頭30分までに詰まっていると言っても過言ではなかったような気がします。こちらもミキさんの話されていたことをふんわり抜粋します。
「自分のなかにもいろんな自分がいてどの自分を前に出して届けたらいいかって全然ちがうと思うの」
「(わたしはあなたが)どういうふうに自分を見せたい人なんだろうっていうのがわからなかったから」
「最初は何言い出すかわかんない怖さがある人だったんだよ、例えばオーディションでわたしにミキさんの夢はなんですかって聞いてきたのはわたしはすごく好印象だった、わたしだったからいいけど、結構なんでもバーって言うかんじだったから怖くて、最初のうちは澄ましててってしてた」
「紅自身がどういうふうにしたらいいかを悩んでたのよ」「で、悩んでてわかんないからとにかく明るくしとこうっていうふうのは見えたの」
「理由がなくてただ明るくするよりも、根っから自分のことを理解して自分はこういうふうに、こういう人になってこういうことを届けたいから明るく振る舞うんだっていうのを確証してから外に出してほしかったの」
「あなたの明るさって意味があるから。その明るさの意味っていうものに自分で気づくまでノリで出してほしくなかったの、あたしは」「紅ってノリがいいよねっていうふうに、思われたくないわけじゃないけどそんな言葉じゃない明るさ、宝物みたいなものだから」「あなた自身がその意味、自分がなんで明るく笑顔を届けたい人なのかっていう、中身を自分で理解してからじゃないと」
「変に勘違いされたくなかったの、明るい人が入ったー、みたいなそんな言葉で終わらせたくないと思ってたから」
「なんでじゃあそうなのかって部分はあなたにとって宝物だから」
「うまく言えないけど、自信として明るくしてほしかったの。なにかに蓋をするために明るくしてるってふうに思ってそうだったから、あたしはそれをどうしても変えたくて、じゃなくて、蓋をするためじゃなくてあなたのやさしさの部分で明るく振る舞ってるんだよってことを世間に出したかったから」
「自分のことを知りながら人に物事を伝えるようにしなって話をしたから、だから最初の二、三か月はわりとおとなしめだったかもね」
「いまはわかってると思うのね、自分はなんで明るいかとか弱音を吐かないかとか、そういう根本的なものが」
「だからいまは自然な明るさじゃんいま、自分のこと理解してくれたんだなってうれしかったことがあったよ何回か。あなたは段階を踏んで変わっていったから」
「むかし不自然だったもんちょっと、(なんでそうしてるのか)あたしは理由がわかんないし」
「いまはナチュラルに周りに愛とか笑顔を届けたい人なんだなって思う」
「たのしそうでうれしいけどね」
このサシトークの翌日にミキさんと日がちとのオンライン特典会があり、ミキさんは真っ先にここの箇所のことを指して「わかるよね!?」と同意を求めてくれて、わたしはここがなによりの核心部と思っていたので、それがとてもうれしかったです。
はじめて現体制でのそっ閉じ 青春が披露され、日がちに託された詞を目にしたとき、ミキさんは日が紅さんという光の動詞に「照らす」を選んだんだ、とハッとしました。「光る」でも、「輝く」でもなく。「明るさに意味がある」ということを、「照らしたい」と表現したミキさんの心をとても尊く思います。
日がちは心根のやさしい人で、その人柄は当初から伝わってきたし、日がちがどういうふうに自分を見せたいのかわからないままに進んできたとしてもきっと愛されるような人だったと思うけれど、ミキさんはなによりも日がちが無意識に人を傷つけてしまうことで日がち自身が傷つく可能性をできるかぎり減らしたかったのではないかなと、このお話しを聞いて思いました。このグループを応援していると、ミキさんの見えない思慮に救われていることが何度もあるなと感じるし、その思慮に気づけていないことすらたくさんあるんだろうなと思います。こんなにも日がちを宝もののように思っていることをミキさん自身の言葉で聞けてよかった。
これは余談ですが、上記のオンライン特典会内で日がちが「このミキさんの話を聞いてるときなんかめっちゃぐりちゃんのこと思い浮かんで」と話してくれたこともとてもうれしかったし、こんな光栄なことはないなと思いました。もちろんミキさんのように思慮深く思えてはいないだろうし、実際守ることはこちら側にはできないんだけれど、どうか痛い思いをしないでほしいとずっと考えているから。
(ここからはほぼ二巡目ができていないので、かんたんな箇条書きです)
・曲を歌ううえでメロディのことだけを、音にはめることだけを考えていた日がちが、自分の詞を読んで泣いてしまうようになったこと、ミキさんどれだけうれしかっただろうかと思います。昨年の6月~夏にかけて客席側としても如実にそれは感じていて、そのことがとてもうれしかったのですが、ミキさんはもうくらべものにならないくらいのうれしさだったろうな~。
ロボットの詞で泣いてしまったお話しも(そのときは曲名は出ていなかったけれど)6月~7月くらいに聞いたと記憶していて、いつか機会があれば詳しく聞いてみたいです。
・ミキさんの日がち談、「日が紅って徹底してる人で」「歌のニュアンスとかブレスの位置とかしゃくりをどこに入れたらいいかとか、レコーディングでどっちにブレス入れるのがいいですかって聞いて完璧にしてくるっていうのを徹底しててすごいなって思う」に対して「そのときの全力を尽くします」って答える日がちにかなりグッときました。
・「どの時代も素敵だけど今がいちばん素敵だね」って言うミキさん、顔が十分かっこいいんだからシンプルでいいんだよって言うミキさん、あなたは素のままやってるのがいちばんかっこいいんだよって言うミキさん、全解釈一致で信頼日が紅推しすぎる。
・ミキさん自身の感じるミキさんの変化に「(いろんな意味で)年をとった」と答えるミキさん、前体制のときは四人でひとつじゃないとだめで、なにもさせないことを良しとしていた(かなりニュアンスです)と話していたミキさん、日がちからミキさんへの質問「どうしてミキさんは振りも作詞も作曲も自分でするんですか」に「戦略とかじゃなくて、あたしにはそれしかなかった、それしかできなかったから」と答えるミキさんに、いままで見えていたようで見えていなかったミキさんの核心部が見えたようでかなりドキッとしました。ここ、短い時間ではあったけど全サシトーク内でも地味にかなりぶっちゃけた箇所だったのでは。
・オーディションでギリギリ応募だったため歌の練習をあまりしてこれなかった日がちを審査とおしたのは「賭けだった」とミキさんが表現していたのに、かなりハッとしました。
演者側と客席側とでは全く違う意味合いだけど、わたしも日がちという人に賭けたい、賭けてみよう、という気持ちがかなり強いので、日がちはきっと人にそう思わせてしまうような人なんだな、それってすごいことだ。
そしてわたしの好きになりはじめたころ(というか前体制の時期かな)のミキさんだったら、きっとこれ「賭け」すらしていなかったんじゃないかなとも感じるので、日がちとの邂逅はほんとうに奇跡的な巡り合わせだなと思います。ミキさんによかったね、といちばんに思っています。
この子なら大丈夫だ、と思った瞬間がわたしにもあったんだけど、ミキさんにもぺいさんにもスタッフさんにもそう思えるような、光の射しこむような瞬間がオーディションであったことを思うとたまらなくなります。どれだけ救われたことだろうか。
・振り付けの話、かなり興味深いし納得も深くて、これもめちゃくちゃ聞けてよかった話だな〜。
ダンサバが出てきたあたりで本格的に振り付けアドバイザー的な人を入れたのかなというか、第三者の目線が入ってるんじゃないかなというのを感じたので、ダンス素養のある日がちが振り付けに携わっているというのは点が線になった感覚でした!他アイドルの振り付けの際に日がちがメインで教えているのもホア〜となったし、そういうところもミキさんはほかの人に任せられるようになったんだなあ〜。そう考えるとYouTubeで振り付け動画をアップしているのもこの流れを汲んでなんだなあと、日がちは自分のできることを尽くして活動にあたっているんだなあとしみじみ思います。あなたは振り付けをやりたくなると思う、ってお話し、日がちもドキッとしたと思うけどわたしもドキッとしました。実現したらすごいことだなあ。
・ミキさん家の引っ越し作業?の際にごはんを食べてなかったことをひとり言えずにいた日がちにたいして「無意識に言わないから意識して言わなきゃだめだよ」… ミキ〜
~
・ふたりでの楽曲披露はHe is me,tooとBAKADEMO AHODEMO。
どちらもすばらしかったのですが、どの角度から映してもミキさんがあまりにもデカくて笑ってしまいました。ちいかわとおおかわすぎる。
ばかあほ初披露のツアー千葉の特典会で、日がちにもっと歌えるようになるから見ていてくださいと言われたことをずっと覚えていて、そこからばかあほはわたしにとっての日がちの「成長」の象徴の曲になりました。今年の福岡で、これまでは音に当てることばかりを意識していたけど最近感情そのままに歌えるようになったの、とおしえてくれたときもとてもうれしかった。
そしてこのミキ紅サシトークがあって、「この曲は紅がいなかったらできてなかった」というミキさんのお話しがあって、この曲は日がちに立ちはだかる壁から、ずっと日がちのそばでいっしょに「成長」していくような、お守りになるんだと思えたこと、ほんとうによかった。思わず涙をこぼしてしまう日がちの気持ちがうつくしいなあと胸がいっぱいになりました。大切!!
~
引き続き日がちはわりと謎の男のままだし、それを訝しみながらも日がちがかわいくてたまらなくて大切にするミキさんがかわいくて、ほんとうにかわいいふたりだな~と思います。
前に四人とスタッフさんでテーマパークに行ったときに、紅はジェットコースターに乗るときとなりの自分を気にしすぎて反応を合わせてしまいそうでそれが嫌、と話していたミキさんが、「でも今はもうジェットコースターもいっしょに乗れる」と言っていたこと、なんてこのふたりの関係性を如実に表すひとことなんだろうか、とキュンとしてしまいました!最高や!
自分の個人的なことを話すと、わたしは特典会ではその日のライブのことを話したい人間で、なので特典会でミキ紅のふたりがいっしょの区域にいる日は話しやすくてとてもうれしいです(感想を伝えたいのは主に日がちで、セトリや演出についてをききたいのはミキさんなので)。ふたりはわたしにいちばんやさしくしてくれる人だといつも思っています。
このサシトークではミキさんによって変化した日がちのことがメインだったと思いますが、ミキさんも日がちにとてもいい影響を受けているとつくづく感じていて、そのことがずっとわたしはうれしいです。ミキさんは「あなたも日が紅に出会ってすごく変わったよ」と言ってくれたけど、考えてもやっぱりどこが変わったのかわからなかったのでいつかそのうち答えをおしえてもらえたらうれしいです。ラブです!!
また仲良くなっちゃったー!お兄ちゃん〜🍕 pic.twitter.com/R7TlxHtXbD
— 日が紅【二丁目の魁カミングアウト】 (@kure_sakigake) June 27, 2022
うちの末っ子です🥔 pic.twitter.com/RGGzI9z6Hr
— ミキティー本物【二丁目の魁カミングアウト】 (@mikity_sakigake) June 27, 2022
0コメント