主よ人の望みの喜びよ(ツアー沖縄公演によせて)


とても個人的なことばかりを書いてしまうような気がしてならないので、個人的なことを書いているなと思いながら読んでもらえたら幸いです
ここに書くのはまあ個人的なことしかないんだけども
前回のカバーライブの記事とおなじく、なにから書けばいいのかわからないまま、でもどうにかして残しておかなければという気持ちで書きはじめています
ツアー全体というより、気持ちをおおきく揺さぶられた箇所のことを書く記事となっていますというか、おもに隕石とyesterday the once moreとそれに付随する話です

見事に夜のネオンは撮り忘れています


前日のカバーライブのときに、「今日は家族は見ていないんだけど」というようなお話しのしかたを紅さんがしていたときから頭では分かっていたけれど、この日のこのツアーの沖縄公演は紅さんのご家族やご友人が観にいらっしゃっていて
でも、そのことは暗黙の了解になるとばかり思っていたのに、最後のほうのMCで紅さんが自ら、ステージから、お父!お母!弟!と呼びかけるものだから、なんかもう、そこで気持ちがぐちゃぐちゃ(悪い意味ではなく、なんてものを見させていただいているんだよ、というような気持ちです)になってしまったし、笑顔で呼びかけた紅さんの表情が一瞬揺れたように見えたとき、もう立ってられないような気持ちになった
そうしてからの、次に披露される新曲が「隕石に願いを」だと言われて、なんかもうマジで頭がどうにかなりそうだった
体中の内臓という内臓全部ぐちゃぐちゃかき回されたような気持ちだった

「隕石に願いを」は2021年3月におこなわれたミキさんの生誕で、ミキさんのソロ曲として披露された曲で、グループとして歌うつもりはいまはない、とミキさんは話しつづけていて
あのときあの場にいた人、リアルタイムで映像を観ていた人たちは、みんなこの曲をとくべつに大切に思っているのではないかな、と思ってしまうくらいの曲で
例に漏れずわたしもそうで、生誕の会場に入って自分の座席についたら封筒がぽつんと置かれていたときの、アンコールのときに封をひらいたらこの曲の歌詞が書かれた紙が入っていたときの、詞を読んだときの、そのときの体がばらばらになるような感覚いまでも思い出せるような気がする
生誕が終わってから書いた記事にもそのようなことを書いたのだけど、この日とこの曲がわたしにとっての解呪でした

2019年の夏、きまるさんがおやすみになることが発表されて、そのすぐあとくらいに、これはもうだめなのかもしれない、と自分の心が折れたタイミングがありました
それでもわたしがきまるさんがおやすみになってからも、きまるさんの脱退が決まってからもほぼ全通のまま駆け抜けられたのは、まぎれもなく白鳥さんにかけてもらったことばがあったからでした

このツアー沖縄の前日の夜に、ホテルで友だちとほんとう〜にいろいろなことを話していて(遠征の夜すぎるな〜)
三人体制のときのことを話していたとき、わたしは自分のことを指して、不健康な応援のしかたをしていた、というようなことを口にしていて
それを口にした瞬間、ああほんとうにそうだったのかもしれないな、と思った、そのときその時間の真っ只中にいたときはそう思わないようにしていたような気もするんだけど

白鳥さんからかけてもらったひとつのことばをよりどころに、白鳥さんがいれば大丈夫だから、白鳥さんがいれば大丈夫だから、ととなえつづけて生きながらえていたのはいま思うと呪いでしかなく
それでもその呪いはいまでも世界でいちばんやさしい呪いだったと思うし、そのなかにずっといたかったと思う気持ちもほんとうです

実際、白鳥さんがいなくなってからは意味の反転したそれに勝手に苦しめられていて
それに加えて、わたしは活動終了後の行動すべてにまだ納得ができていなくて、納得ができていないということは解決ができていないということで、だからこれはおそらくずっと解決がなされないことのままで残っていくことになるんだろう

ミキさんの生誕の日に、「隕石に願いを」の詞を読んで、ああこれはわたしにとっての白鳥さんのことだ、これを白鳥さんがうたっているところが見たかった、と泣けたときに糸が切れたような気持ちになった
納得できないことや解決のなされないことで自分の目にしてきたことや感じてきたものはすべて上書きされてしまったように思えてしまっていたけど、そうじゃないと思えた
いまだ割り切れないことばかりだけど、いまのわたしがこうやってオタクを続けられているのはミキさんのつくるアイドルをこれからも見届けたいと思ったからだし、この日とこの曲があったからだと思っていて
だからそんなのめちゃくちゃになってしまうだろうという話です(ここまでが前置き)


隕石が終わって、は〜、となっていたら、その次の瞬間間髪いれずに鐘の音がきこえて、おい嘘だろ〜〜、という気持ちになった

ここで、ここでyesterday the once moreだった
嘘だろ〜

いまの体制になってからyesterday the once moreが有観客で披露されたのは6/20名古屋でのRAD JAM、9/20京都での近近感魂と9/23西川口での近近感魂1限2限かな、抜けがあったらごめんなさいだけど、ほぼ披露がされていない曲で、その事実にこの曲の重さを感じる

RAD JAMのとき思わずyesterdayに関する記事を書いていたのだけど、わかる〜、と思ったし書いておいてよかった

披露される曲には披露される曲の、披露されない曲には披露されない曲の理由がそれぞれきっとあって
yesterday the once moreにはおそらくそれがものすごくあるんじゃないかと勝手に思っていて
いろいろな思いがそこには敷かれていると思うけど、ミキさんが今回のアルバムをミニアルバムとしてのGood As Yesterdayのつづきではなくて、アルバムとしてのGAY STAR IN THE GALAXYに決めた理由と似たものも含まれているんじゃないか、なんて思ったりもする
「昨日と同じでいい」、はこれからを進んでいく人たちにとってとても重い
もっといろいろたくさんあると思うけどね

それでもいまこのときにこの曲が披露されたことの理由をわたしはいろいろ考えてしまうのだけど
ただただシンプルなひとつ、「日が紅さんの最初で最後のはじめての凱旋をとても大切にしてくれた」結果なんじゃないかと思った
この瞬間がいっとうとくべつであることの証明として、一生わすれられないものであるために選ばれたyesterday the once moreなのではないのかな〜とか
答えはわかることはないんだけど、イントロの鐘の音が鳴った瞬間にわたしはいちばん、紅さんの凱旋をこんなにも大切に大切に扱ってくれてありがとうと思えて、ホロホロ泣けてしまった

こんなふうに光に満ち満ちたyesterday the once moreだったのだけど、わたしはもう幸福の許容量がパンクしていたのかなんなのか分からないけど、ああもうこれで終わりなんだ、これでおわかれなんだ、という気持ちでステージの光景を見ていた
思い返すと完全にパニックになっててうけますね
この歌の核のような部分はいつだって「僕らもう出会えたから」なんだけど、この日だけはずっと、「もし会えなくなったとしてもどこかで笑っていて」だった
この前日に島人ぬ宝の「いつの日かこの島を離れてくその日まで 大切な物をもっと深く知っていたい」で、この歌はいつかくるおわかれの歌なんだなあ、と思ったこともおおきかったのかもしれない

こんなにも終わることを恐れているはずなのに、こんなにきれいな光景で終わってくれるならそれでいいなあ、ずっとわすれないなあとか思ってしまっていたな、怒られちゃいそうだ
それくらいに胸がいっぱいだった

この次のラストがダンサバなの、オーイ‼️としか言えん(オーイ‼️としか言えん)すぎるけど、頭ぐちゃぐちゃすぎたけど、これで最後なんだ!!って気持ちでもう死ぬ気で踊って、たのしかったなあ〜

すごいたのしかったんだ〜この日!!ほんとに!!


ライブの時間も、ライブじゃない沖縄に滞在した時間も、その前後の時間すべても一生わすれない、一生わすれたくないと思えたのって、やっぱり紅さんがいてくれたからで
わたしは紅さんに返し切ることは一生できないんだと分かってしまった
もらったものも、勝手に救われている時間もあまりにも多すぎる
まだ一年とすこししか経っていないのにな〜

「花の香りとか 太陽の眩しさ」を紅さんがうたってくれることがどれだけうれしかったか
うれしい、と思えることが、これはあなたのことなんだと思えることが、
どれだけわたしにとっておおきなことなのか
わたしの持てるものを尽くしても、きっと伝えきることはできないんだと思う

冒頭にも書いたけれど、ご家族やご友人がいらっしゃっていること、てっきり暗黙の了解になるものだと思っていた
紅さんがお父!お母!と呼びかけたとき、すごくすごくびっくりした
そこまで教えてくれちゃっていいのか、それをこちら側が知ることであなたの領域がおかされやしないか、とハラハラするときも多いのだけど、反面、わたしは紅さんの表舞台に立つ人としての意識を、美学を心から信頼していて
おそらくきっと、ほんとうに秘密にしておきたいこと、おかされるべきでないもの、の線引きは、だれよりもしっかり、それでいて見えないように引いているんじゃないかと思う
だからこそ、「知らせてくれること」のおおきさを思います

大切に思う人の夢が叶う瞬間に立ち会えることのほうがすくないと分かっているから、分かっているからこそ、今回その瞬間を見届けさせてもらったこと、なんて恵まれているのか、しあわせものなのかと苦しくなります
こんなに恵まれすぎていて、きっとバチが当たる

ずっと帰っていなかったと話していた生まれ育った地にお仕事で帰ることができたこと、ご家族やご友人がその姿を見届けられる場に立ち会えたこと、それをあなたのおかげだと、みんなのおかげだと言ってくれる人を応援できているということ、全部が全部全部で全部すぎる
一年すこし前はお互いの人生にいなかった人の幸福でこんなにうれしい気持ちになるなんて

これからもどうかたくさん夢を叶えてほしいし叶ってほしい、立ち会えないことばかりなくらいたくさん叶えてほしいけど、その瞬間に立ち会うことができたならとてもうれしい
そしてその夢が叶うのはだれかのおかげなんかじゃないということをどうかどうか留めておいてほしい


「勇者か村人A」ははじめから紅さんがメインの楽曲だということが明かされていた
生まれ故郷をとても大切に思っている人、その故郷を離れてここまできた人という背景が分かっているがゆえに、凱旋の場でうたわれる、旅立ちを見送ってくれたふるさとには悪いけれど、の詞には否が応でも期待をのせてしまう部分があって
でも、そんな期待なんてずっとずっと超えてってしまうのが日が紅さんという人なんだなあ
ツアー沖縄公演での、ふるさとには悪いけれど、のあの情感、あの姿全部に、何度めかわからないけれど、この人には敵わないと思った

はじめは、わたしが沖縄に、推しメンの凱旋に来られてうれしい、って思う部分のほうが多かった
でも、紅さんが沖縄に来られてよかったなあって気持ちのほうがずっとずっとずっとおおきくなったよ
そう思わせてくれてありがとう

一生わすれません!また来よう!
いい凱旋でした!!

おしまい


GAY STAR IN THE JAPAN TOUR(沖縄)
12/19(日)
開場 16:00/ 開演 16:30
桜坂セントラル

晴一時曇
17.2℃ 湿度55%
気圧 1016.6hPa

◆チェック衣装

Good As Yesterday
【MC】
GAY STAR
勇者か村人A
パラレルヤワールド
マイノリティーサイレン
耳をすませば
ウサギと賽子さん
ノスタルジスター
He is me,too  1番2番ふたりずつ
今も尚
青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ
そっ閉じ 青春
シワの数だけ被GAY妄想
あるある言いたい
【MC】
隕石に願いを〜When You Wish Upon the galaxy〜(新曲)
yesterday the once more
dAnce survivor1999

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